せらす果樹園通信 Vol.33 生育サイクルを観察する重要性




こんにちは、せらすです。

随分暑くなりました。
私の家の軒先に吊るしてある温度計は27度を表示していました。
4月も早々に夏日を記録していますが、暑くてたまりません。
夏が思いやられます。

ご存知かもしれませんが、気温をあらわす用語には以下のようなものがあります。

  • 夏日:最高気温が25度以上
  • 真夏日:最高気温が30度以上
  • 猛暑日(酷暑日):最高気温が35度以上
  • 熱帯夜:夜間の最低気温が25度以上
  • 冬日:最低気温が0度未満
  • 真冬日:最高気温が0度未満

気象庁ホームページ よくある質問集 気温についてより

今年最初の夏日で言えば、当地では3/28の14時に25.9度を記録しています。
(ちなみに最後の冬日は3/17で、朝6時に-1.1度を記録しています。春は10日間しかなかったw)
気象台の長期予報では、今年の夏の平均気温が高い確率が50%となっていますので、全体的に気温が高い日が多めに推移していくようです。

2018年の予報=低い20%:平年並30%:高い50%

※ここで言う「平均気温が高い確率50%」というのは気候的出現率の事です。長期予報は過去30年の値から1~10番目に高い気温の範囲を「高い」、11~20を「平年並」、21~30を「低い」と定めて、各階級の出現率を予報しています。
今回の例で言えば、「2018年の長期予報としては過去30年間における高い(1~10番目の)気温の範囲の出現率が50%」という事になります。

さて。

ブルーベリーのお話ですが、サファイア、・スター・レガシーあたりは開花時期に入ったようです。

SHサファイア

SHスター

SHレガシー

せらす果樹園の極早生3品種ですが、開花時期こそほぼ同時期ですが、葉身の展開の仕方には結構差があるようです。
葉芽の動き出しはサウスムーンがダントツに早かったのですが、現時点ではスターの葉身の方が大きく展開しています。

SHサウスムーン

※いずれの写真も2018.4.3撮影

ブルーベリーの品種は250程度あるようですが、そうなってくると「品種が分からなくなった」などのトラブルもよく発生するようになります。
特にコレクション目的で収集していう方にとっては品種が分からなくなったブルーベリーは価値がないも同然なのではないでしょうか?
農業現場においても品種が分からないブルーベリーは、ピンポイントで管理作業する事が難しくなります。
また、品種不明の果実は思うような値段が付けづらくなります。

そこで品種同定のヒントとなるのが生育サイクルの把握です。

品種の同定は葉や花、果実の特徴だけで判断できないときもあります。
そのような時は開花時期などの生育サイクルの特徴を把握することで、より正確さが向上すると思います。

もちろん品種の同定だけではなく、「観察」することで木の健康状態や気候の調査など、たくさんの情報を得ることができます。
ブルーベリーに限らず、農業や園芸にも通ずるものですが「観察」も立派な作業の一つになるのではないでしょうか?
特にする作業がない時でも「観察」だけはしっかりやってくださいね。

せらす果樹園の格言「写真は財産!カメラは農機具!観察は作業!」です。

それでは今日はこの辺で。

バイバイ!




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