美味しいブルーベリーを収穫するために知っておきたい事




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自称「ブルーベリー栽培マイスター」
PC・カメラ・バイクなどメカ的グッズが大好き。
日本酒とワインをこよなく愛する。
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せらす

こんにちは、せらすです。

ブルーベリーの収穫シーズンがはじまりました。ブルーベリー栽培をしていて一番嬉しい時期です。しかしブルーベリーの収穫は思っているよりも簡単ではありません。

せっかく苦労して育てたのに、いざ収穫を迎えて食べてみて「あれ?」って思った事はないでしょうか。もちろん、ブルーベリーは作物ですから全てが同じ味になるわけではありません。
でももし、収穫したブルーベリーがネガティブな感想ばかりになってしまったら・・・。

酸っぱい。
渋い。
甘くない。

味が薄い。
おいしくない、だから栽培してもつまんない。

最終的にこうなってしまうのではないでしょうか。
間違った方法で収穫してしまって、ブルーベリー本来の味が分からないまま栽培への興味が薄れていってしまうのは、私としては残念でなりません。

ブルーベリーの収穫の仕方にもコツがあります。あなたが食べて「あれ?」と思ったブルーベリーは一番美味しいタイミングで収穫してないかもしれません。そこで今日はブルーベリー収穫のコツを記事にしてみたいと思います。

ブルーベリーの収穫の難しいところ

お菓子やジャムなどの商品の影響か、酸味に注目される方も多いですが実はブルーベリーはイチゴぐらい甘い果物です。
ですが、何も考えず収穫してしまうとおそらく酸味が勝った味になってしまうのではないかと思います。

ブルーベリーって酸っぱい!ならまだいいのですがブルーベリーって渋い!と思う方もいらっしゃると思います。

なぜそのような事が起きるのでしょう?
それは多くの場合、「未熟果を収穫してしまっている」のです。

ブルーベリーの収穫は「いかに未熟果の収穫を防ぐか。」
これに尽きます。
こんな事は分かってる!という方もいらっしゃるとは思うのですが、ブルーベリーの未熟果を見分けるという事は簡単ではありません。

それでは未熟果が混入してしまう原因を探っていきましょう。

①ブルーベリーはいっぺんに収穫できない。

ブルーベリーはブドウなどと違って、一つの房の中で粒ごとに成熟度の差があります。

写真を見ると一つの房に成熟度が違う粒が混在しているのが分かります。ですので「青い実は全て熟している」という判断をして収穫してしまうと未熟果が混在してしまいます。
※完全に着色されていれば食べれない事はありません。酸味が勝ったブルーベリーとして好まれる事もあります。

②熟期の判別が難しい。

そして成熟度の判別をしなければならないのですが、ブルーベリーは青くなれば完熟か?と言われれば、そうではありません。
ブルーベリーは完全に青くなってから、完熟までは4~6日かかります。
見た目の変化はほとんどありませんが、糖度は15~20%上昇すると言われています。

つまりおいしい果実を収穫するには、ほとんど変化がない果実の状態から成熟度を判別しなくてはならないのです。

③収穫後、追熟しない。

ブルーベリーは樹上完熟するので、収穫後の糖度は増加しないと言われています(果皮は青く変化してもデンプンが糖化することはありません)。つまり、木から切り離した後はどうやっても甘くならないという事です。

収穫後も酸味だけは抜けるようです。ですが糖度が上がらないので薄味のブルーベリーになってしまいます。うっかり未熟果を収穫してしまった場合、せらす果樹園ではもったいないですが食用には回していません。

美味しいブルーベリーを収穫するには、適した時期に 適した粒を 一粒ずつ手で収穫するという事が大事になってきます。

ハイブッシュでも完熟すれば糖度15度程度になります。

 

ブルーベリーの収穫の仕方

それではどのように成熟度を判別しながらブルーベリーを収穫すればいいのでしょうか?
実際のせらす果樹園の手法をご紹介します。

①果実の色

まず、最初にブルーベリーの成熟度の判別は色で行います。まずは果実の生育ステージを紹介します。

収穫するか否かは、この表における「Ripe.R」:完全に青に着色した状態であることが大前提となります。

このように、ブルーベリー本来の色になっている事。
そこから収穫するかどうかを判断をしていきます。

②果軸の着色

果実がきちんと着色していれば次は果軸をチェックします。
ブルーベリーの青色はアントシアニン色素によるものですが、成熟度の進行によって果軸にも着色していきます。

果柄痕から果軸まで青く着色されています。このような果実は完熟と言えます。

一方、青くなりたてのブルーベリーの果軸は緑のままです。

ブルーベリーは果実が完全に青くなってから、一番糖度が上がるのが3~6日後と言われています。そして、果軸まで着色されるのが4~7日後と言われています。

つまり、「果軸の着色と糖度の上昇がほぼリンクされている」ので果軸が青くなってから収穫する事で、糖度が高いブルーベリーを収穫できるという事になります。

③果実の大きさ

果軸の状態を見ることが大事、とは書きましたが実が密集しすぎて果軸の状態が確認できない事がよくあります。

このような状態では果軸を見ることは難しいです。しかもほとんど色が同じ。
このような時は大きさで判別します。

ブルーベリーは房の中で一番大きな実が一番早く熟します。
つまり、この房で一番大きな実を収穫します。

ただし、房全体の成熟度が進んでいない場合は一番大きな実を収穫しても未熟果となることがあります。

その場合はもったいないですが、処分してください。
(せらす果樹園では、うっかり未熟果を収穫した場合自分で食べてます)

どちらにしても、多収で大粒な品種になるほど果軸は確認しにくくなります。隙間を空けないと果軸の状態を確認できないのである程度は未熟果を収穫してしまうのは仕方ありません。

④その他の要素

果軸が隠れている、大きさも判別しにくいとなった時は、完全に青くなってからの日数も数えておけば、より精度が増します。
上にも書きましたが、完全に青くなってからおよそ4~6日程度で完熟になると思ってください。
(雨が降った日はノーカンです)

もっと美味しく食べるために

ブルーベリーの収穫方法とあわせて、ブルーベリーをもっと美味しく食べる方法をいくつかご紹介しておきますね。

①予冷

ブルーベリーの果実は一年でも最も暑い時期に収穫します。成っている実をそのまま食べるのも美味しいのですが、夏の気温のせいでエグ味が目だってしまいます。

ブルーベリーの果実は冷やすことで雑味を抑えて、菌の発生を抑制し、長持ちさせる事ができます。
また、エグ味も随分減らす事ができます。

せらす果樹園では業務用冷蔵庫で4時間以上冷やして出荷しています。こうすることで果実を長持ちさせ、店頭に並べてすぐ食べてもらえる状態にしています。

②収穫の時間

野菜は朝に収穫するのが基本ですが、ブルーベリーもそうかと言われるとちょっと違うかもしれません。ブルーベリーの果実は水分で簡単に味が左右されてしまいます。そして果柄痕にも雑菌がつきやすくなってしまいます。

こういった理由で朝露が出ている時間帯の収穫は避けたほうが無難です。
※余談ですが、果菜は朝採り、葉野菜は夕採りが最も美味しい(栄養価が高い)との事です。

③雨天後は要注意

前日が雨などで過湿状態であればブルーベリーの果実は水っぽくなってしまいます。
雨天後は丸1日ほど日光を浴びさせて、翌日以降に収穫してやってください。

 

まとめ

いかがでしたか?
ブルーベリーの果実は収穫する方法・技術・タイミングで味がかなり左右されてしまいます。

美味しいブルーベリーの収穫のコツをまとめてみると、

  1. 色を見る
  2. 果軸をチェック
  3. 分からなければ、大きさや着色してからの日数を数える
  4. 朝露の時間や雨天後の収穫は控える
  5. できれば冷して食べる

といった事になります。

そして、こういった知識はもちろんですが、未熟果を収穫してしまった時もできるだけ食べてください。

「このような色の時はこんな味がする。」
「こんな果実の状態の時はこんな味がする。」

といったプロセスを繰り返している内に経験値も増えます。
経験が増えれば、より判断の精度が高まり、狙い通りの味のブルーベリーが
収穫できるようになると思います。

もちろん、今回書いた内容は絶対ではありません。皆様なりの収穫方法を生み出してもらえたらな、と思います。長くなりましたが皆様のブルーベリー栽培の一助になれば幸いです。

それでは今日はこの辺で。

バイバイ!

 




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