自然に優しい農法!雑草を適切に管理して省力化も図ろう!




こんにちは、せらすです。

暖かくなってきましたので、そろそろ草刈りを始める方も多いのでは?以前、動画でも言いましたが「せらす果樹園」での農作業は草刈り作業が一番多いです(それでも作業時間的には、よそ様よりは少ないと思います)

それは私がモノグサな性格という事もあるのですが、本当はもっと大切な事があるんです。今日はその部分についてお話しようと思います。

 

そもそも雑草って何なの?

雑草とは管理している土地に本人が意図せず生える草の総称です。

雑草の定義や特徴などはWikiが詳しいです→雑草ーWikipedia

「雑草という名の植物は存在しない」などという昭和天皇のお言葉もありますが実際問題として、雑草が畑に生えるデメリットは確実にあります。しかし雑草の存在から何もかもが、「農を営む者」にとってデメリットしかないわけではなく、考え方・使いようによれば雑草だってメリットはあるのです。

 

雑草のメリット・デメリットって何?

ここではブルーベリー栽培の「露地植え」という限定で考えてみたいと思います。

雑草のデメリット

  1. 害虫が発生しやすくなる
  2. 栄養・水分が競合する
  3. 管理・作業の邪魔になる
  4. 見栄えが悪くなる

せらす果樹園で草刈りをする理由は主に1と3です。草が伸びると株元が見えなくなりますよね。ブルーベリーを枯らすほどの害虫は、ほとんど幹に発生しますので株元が見えるということは、管理作業していくうえでとても重要だと思います。

では雑草があるメリットを考えてみましょう。

  1. 益虫や土壌生物の住みかになる
  2. グランドカバーとなって地温を下げる
  3. 刈った草は緑肥となる

という事になるでしょうか。

雑草は害虫の住みかになるという反面、「植物にとって善い生物」の住処でもあります。経験的に草が生えてない(生態系が循環していない)場所で栽培しているブルーベリーには害虫が多いと思っています。

また、背の低い植物を生やす事や、刈った草を敷く事でグランドカバーにもなります。多くの植物は地温が上がりすぎる事を嫌います。ブルーベリーも例外ではありません。特に露地植えでは地温のコントロールが難しくなりますから、刈り取った雑草は、株元に敷けば地温上昇を抑える効果が期待できます。

緑肥については巷でよく言われていますね。有機物を補給することで土壌の団粒化を助け、養分の補給や微生物の活動を活発にする事ができます。

 

せらす果樹園での雑草の管理

せらす果樹園での雑草の管理は3つの機械・手刈り・除草剤で行っています(園内には除草剤を使っていません)

  1. 乗用草刈機
  2. 自走式草刈機(スパイダとか言われる奴です)
  3. 刈払い機

この3つの機械で「雑草が膝まで伸びたら」草刈りをしています。最も草が生える春と初夏は2週間おきぐらい。それ以外のシーズン中は月1回ぐらい、そして冬は草刈りしていません。

 

せらす果樹園のコンセプトと草刈り

なぜ、せらす果樹園では雑草を伸ばし益虫動物の住みかを提供したり、刈り取った雑草を緑肥にするのでしょうか?

以前の記事でも書きましたようにブルーベリーだって植物です。ですので「その存在は自然の一員であるべき」と考えています。つまり雑草を完全に根絶して、生態系を寸断し人為的な資材を用いて、ブルーベリーだけしか生えていない状態は不自然と思っているからです。

液肥栽培が好きでない理由もここにあります。病人がチューブで繋がれたような状態。そのように見えてしまいます。もちろん、それでしか栽培できない植物があることも、人間側の都合があることもよく分かっています。しかし、せらす果樹園ではあくまで「自然の一部を恵みとして、ブルーベリーを収穫する」というスタンスにこだわっています。

それはせらす果樹園を始めたころからのコンセプトでした。

あらゆる農法を否定するつもりはありません。有機無農薬の自然農法のブルーベリーが一番美味しいとも思っていません。ですが人間・ブルーベリー・雑草・それに寄り付く生物達も全て、自然の中で生きているのです。自然に寄り添って生態系の中にある雑草を使って人間がブルーベリーの生育をサポートする。

それがブルーベリー栽培や、お届けする果実、食べてもらう方にとって良いことだと信じています。

以上の理由で「せらす果樹園」では除草剤や防草シートを使わずに昔ながらの(機械使ってますが)草刈りを続けています。

 

刈った草の使い道

上のほうにも書きましたが、刈った草は様々な資材として使えます。乾燥させた雑草はバークチップの代わりに株元に敷いて、有機物を補給したり地温をさげるためのグランドカバーにもなります。

また緑肥として肥料の代わりにもなります。こういった利用をすることで資材の運搬や散布、設置の省力化を図るだけでなく、生態系に負荷をかけることなく自然かつ効率的にブルーベリー栽培を続けていくことができます。

 

最後に

いかがでしたか?

せらす果樹園では園内は除草剤を使わないようにしていますが、それは「食の安全」を守るためだけはなく「生態系に負荷をかけない、自然に寄り添った」農法を目指しているからです。そういった農法は自然に優しいだけでなく、省力化にも繋がります。

皆様も雑草を邪険に扱うだけでなく、利用するという事を検討していただければと思います。

それでは今日はこの辺で。

バイバイ!




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