せらす果樹園Q&A Vol.3 肥料の時期について




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自称「ブルーベリー栽培マイスター」
PC・カメラ・バイクなどメカ的グッズが大好き。
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せらす

こんにちは、せらすです。
毎日ご質問頂いておりますが、全て回答できておらず申し訳ありません。
できるだけ早く回答していきたいと思っておりますのでどうかご了承ください。

というわけで今回も質問に全力で答えていくコーナーです。

質問

Q.3月に肥料は必要なのか?

昨年から作り始めたのですが、鳥に食べられたり果実にならなかったりで、ほとんどと言うほど収穫はありませんでした。専門店の方に聞いても、アドバイスがその人その人で違い、うまくいきませんでした。土の性質等、基本的なことは分かっているつもり(あくまで)ですが、今年こそ収穫の楽しみかできるようにしたいと思います。 
そこで、追肥についてお尋ねしたいのですが、11月頃に市販のブルーベリーの肥料を施しました。次の追肥時期は、3月とかしなくていいとかということが他のネットに書かれていますが、この時期(3月)に肥料は必要なのでしょうか?ちなみに、日当たり土の性質等大丈夫です。我が家は、大きめの鉢で育てています。
今年こそは必ず成功させたいので、どうぞよろしくお願いします。

(ブルーベリー大好きばあちゃん様より)

A.環境にもよりますがポット栽培では肥料は必要

露地に植えたブルーベリーと違って、ポット栽培では根が張れるエリアは限られています。自然に有機物(落ち葉とか)が堆積するような地域でなければポット栽培での肥料は必須でしょう。
また、ご質問の中にありましたが、11月に肥料をあげても冬期はブルーベリーは休眠状態に入ってますので肥料の効果は望めません。基本的にブルーベリーの施肥は、

  • 根が伸展する時期
  • 栄養を必要とする時期

に肥料を効かす事が大事になってきます。
具体的には、

  • 葉芽が展開する時期(地温が上がり始め、根が伸展しはじめます)
  • 収穫前(果実を作るために栄養が必要)
  • 収穫後(充実した花芽分化のため)

の3つの時期に肥料を与えてあげてください。もちろん、肥料は撒いてすぐ効きはじめるわけではありません。化成肥料であれば1~2週間前、緩行性肥料や有機肥料などは1ヶ月前に与えるのが効果的かと思います。

コラム:「○月に肥料を与える」という言葉を鵜呑みにしない
以前からお伝えしてきましたが、ブルーベリーの生育サイクルは地域によってかなり前後します。書籍とか肥料袋の裏には、「○月に肥料を与える」とよく書いてありますが、これはあくまで目安にしかなりません。本当に肥料を効かせたい時期をきちんと把握して、実際に肥料が効きはじめる時期を逆算して施肥をしないと思ったように効果がでないので注意してください。

 

その他の注意事項

今回の質問では肥料だけに焦点が当てられていましたが、ブルーベリーをうまく収穫するにあたって必要なのは肥料だけではありません。質問者様のお話では土壌、日当たり、水の管理などは大丈夫そうなのでその他の要因について書きますと、

  • 防除(害虫・害獣から守る)
  • 花芽分化(翌年の花芽をつくる)
  • 剪定(結実させすぎて木を弱らせないようにする)
  • 植え替え&鉢増し(木の成長に伴って根域を広げる)

などが大事になってきます。

防除

ポット栽培の大敵はやはりコガネムシなどの地中害虫でしょう。対策としては

  • 物理的に侵入できないようにする
  • 農薬を散布する

などがあります。
物理的な侵入の防止はバークチップを敷き詰める、ポットにネットを張るなどがあります。
農薬はダイアジノンがブルーベリーの登録農薬として認可されています。この農薬はミツバチに影響がありますし「使用は年2回まで・収穫2週間前まで」とありますので、開花して受粉が終わってから1回、収穫が終わった夏~秋に1回使用すると良いと思います。
また休眠期にブルーベリーの根を確認することも大事です。コガネムシに食害されていれば幹がぐらぐらするのですぐ分かると思います。

花芽分化

ブルーベリーは夏の終わりに翌年の花芽を形成します。これを花芽分化といいます。この時期にブルーベリーの状態が悪いと翌年の花芽が形成されません。この時期に気をつけるべきことは

毛虫などの害虫が発生していないか

葉が食害されている節には花芽はつきません。毛虫などに葉が食害されていないか確認してみてください。

水切れを起こしていないか

暑い時期ですので潅水が十分でないと新梢がうなだれてしまい、そのまま放置すると黒ずんで枯れていきます。花芽は「その年」にできた新梢に発生するので、水切れを頻繁に起こす状態ですと翌年の花芽が形成されない可能性があります。

地温が高すぎないか

花芽分化は盆をすぎて、地温が下がりはじめてからはじまります。朝晩は冷え込んでいても直射日光が当たる場所で黒いポットなどを使っていると地温が高くなりすぎる可能性があります。ブルーベリーの根が最もよく伸展する地温は14~18度と言われています。ポット内の温度が高すぎると根が伸展できずブルーベリーの不調の原因となってしまいます。

剪定

ブルーベリーの収穫における果実の最終的な出力・品質は剪定で調整します。幼木にたくさん果実を成らせないように注意してください。花芽分化によって花芽がついた枝(結果枝)をうまく残して不要な枝は剪定していってください。

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また剪定で発生した要らない枝は細かく切ってポットの中に撒いておくといいでしょう。コガネムシは根より腐食したブルーベリーの枝を好むという話もあるようなので根の食害予防にも効果があるかもしれません。

植え替え&鉢増し

ポット栽培のブルーベリーは成長に伴い、植え替え&鉢増しをしてあげる必要があります。根が成長できる場所がないと木の成長も止まってしまいます。品種にもよりますが、最終的に(成木で)60cm程度まで鉢を大きくする必要があるかと思います。

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まとめ

ブルーベリーのポット栽培では肥料は必須だと思ってください。施肥時期は葉芽が展開する前、そして収穫前後です。また○月に施肥というのもあくまで目安なので、ご自分の栽培地域で最も効果的な施肥時期を検討してみてください。
他にもブルーベリーの収穫にあたっては防除、生育サイクル、剪定などもひっくるめて栽培地域に応じた管理体系を構築していかなければなりません。これらを意識してブルーベリーの収穫目指して頑張ってください。

最後に

せらす果樹園ではブルーベリーに関する栽培のご相談・ご質問を受け付けております。ブルーベリーに関するお悩みがあれば「お問い合わせ」←こちらにお寄せください。

それでは今日はこの辺で。
バイバイ!




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