【初心者向け】あまり構っちゃダメ?ブルーベリーの日々の管理!




こんにちは、せらすです。

 

もうすぐブルーベリーシーズン到来ですね。

広島では3月中頃には開花がはじまり、早いものでは5月末から収穫できるものもあります。

さて、今回はブルーベリーを購入、そしてポットに植え替えて「日々のお世話はどうすればいいの?」という疑問にお答えしようかと思います。

実は思ったほど手はかかりません。

今日はその辺を紹介していこうと思います。

 

ブルーベリーの日々のお世話

 

ブルーベリーのポット栽培における日々のお世話ですが、

実は「観察」「必要に応じて水遣り」「害虫駆除」「鉢内の草抜き」ぐらいしかありません。

つまり、実際にブルーベリーを触れるようなお世話はほとんどないのです。

 

花や野菜にしてもそうですが、あれやこれやと触りすぎると、枯れてしまったり、余計な手間が増えてしまったりと、よくありません。

逆に放置もダメです。特に秋口から春先までは水遣りの必要も少なくなりますから、完全に目が離れてしまいます。

これでは害虫が発生しても把握できません。

 

ですので、「観察」「必要に応じて水遣り」「害虫駆除」「鉢内の草抜き」は行うけども、あとはできるだけ樹に任せる。

ブルーベリー栽培では、このような「放任主義」のスタイルをおすすめします。

ポットで試験栽培してた頃の写真

 

初心者がよくやる失敗例

 

それではいくつか失敗例を考えていきましょう。

もちろん私の経験談も含みます。

 

①肥料を与えすぎてしまう

「ちょっと葉色悪いな~」「新梢の伸びがイマイチだな~」「早く大きくならないかな~」

こんな事で思いつくがままに肥料を与えていませんか?

そもそもブルーベリーの肥料の要求度はそこまで高くありません。

逆にやりすぎると枯れてしまいます。

 

ブルーベリー栽培の本によると

2年生のジャージーを使った実験では、株あたり(直径50cm)10g以上のチッソ(硫安で約50g)を与えると枯死する株が出はじめ、20gを与えた場合には半数以上が枯死した。

ブルーベリー全書(編集:日本ブルーベリー協会)創森社 p.160より抜粋

と、あります。

 

経験的に肥料が少なくても枯れることはありませんが、肥料を与えすぎると枯れる事があります。

硫安をひとつまみ、そしてまたひとつまみ・・・と与えていると、トータルでシーズンで50gぐらい与えてしまっていた・・・なんて事はありえない話ではありません。

土壌中にもチッソ分は含まれていますし、春に元肥を与えているならなおさらです。

 

ちょっと調子悪いな~(主観)ぐらいで安易に肥料与えないでくださいね。

しばらく様子を見て、他の樹と比較してからでも遅くありません。

むしろ、調子が悪いときは「土作り」「日当たり」「水遣り」などの基本部分を疑うべきです。

せらす果樹園の施肥の考え方→ブルーベリーに肥料を与えるときに本当に考えて欲しいコト。
特に即効性は薬害が出やすいです。緩行肥料がおすすめ。

 

②こまめに剪定をしてしまう

ブルーベリーを観察していて、不要になるであろう枝(主観)を見つけてすぐに剪定していませんか?

せらす果樹園ではこのような作業は全くしていません。

なぜなら、冬に剪定するだけで事が足りるからです。

(何百本もあるので管理していられない、という事情もありますが)

 

内側に向かって伸びた枝は伸びるスペースがなくなると、曲がって伸びるか、成長が止まります。

ですので充実した結果枝にならず、どうせ剪定対象の枝となり、冬に切ってしまいます。

見つけるたびに切っていくような、無駄なワークフローは増やしたくはありません・・・。

 

ですが、あまりに樹幹内部が混みいってきたら、風通しの改善や、害虫の発生予防のために夏季に剪定する事はあります。

つまり「枝が内側に生えている」だけが切る目的ではダメなのです。

正しくは、「枝が内側に生えている」そして密集してきて「樹に害がある」から切るのです。

 

夏季剪定を否定はしませんが、「何か構いたいから!」ではなく、ちゃんと目的を持って切るようにしてくださいね。

混みいってくると切りたくなりますが・・・。

 

③収穫後、放置してしまう

収穫して満足してしまってその後の管理が疎かになってませんか?

ブルーベリーの花芽分化は夏~秋にかけて行われます。

 

ブルーベリーの花芽と花芽分化

ブルーベリーは前年枝の先端とその下位数節の側芽が花芽となる。

ブルーベリーの側芽は盛夏から秋までの期間に花芽に分化し、年内にほとんどの花器が形成される

※花芽分化だけを書いてある項目が本にもwikiにもありませんでしたので、内容を一部改変しています。

ブルーベリー全書(編集:日本ブルーベリー協会)創森社 p.47・p.163より一部抜粋、改変

 

かいつまんで言いますと、収穫後の夏から秋にかけての管理を怠ると「来年の花ができない→収穫ができない」という事になります。

 

栽培地域にもよりますが、ブルーベリーには夏から秋口にかけてミノムシが付く傾向があります。

また、春に駆除を免れた害虫が大きくなってくる時期でもあります。

こういった害虫に食害されてしまうと、翌年に充実した結果枝がでません。

ですので、収穫して満足せずにしっかり管理してあげてください。

先端の数個が花芽に。残りは葉芽になります。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

ブルーベリーはそんなに弱い植物ではありません。

「観察」「必要に応じて水遣り」「害虫駆除」「鉢内の草抜き」

これだけで日々のお世話は十分です。

加えて、春の元肥・夏季の収穫・冬季の剪定でブルーベリーのお世話は全て終わりです。

 

あまり構いすぎてはブルーベリーの自立を妨げるばかりか、周囲の生態系が構築されずにずっと人間の手にかかりきりになってしまいます。

「構いすぎず、放置しない」難しいようですが、子供のお世話みたいなもので難しく考える事はありません。

上記の事に気をつけて日々のブルーベリー栽培を楽しんでもらえたらな、と思っています。

 

それでは今日はこの辺で。

生態系の構築はとても重要な事です。

 




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