そもそもバークチップって何?
バークチップとは。
針葉樹の樹皮を細かく粉砕したものです。
マルチとしてバークを敷くとブルーベリーの生育がよくなると言われています。
マルチとは。
土の表面を有機物やポリエチレンフィルムなどで覆うことを総称してマルチ(またはマルチング)と呼び、覆う資材のことをマルチ資材と呼びます。地温を安定させ、雑草や害虫の発生を防ぐほか、水分の蒸発を抑えます。
しかしバークがないとブルーベリーは生育しないのでしょうか?
結論から言うと、バークが無くても十分ブルーベリーは栽培できます。
具体的なバークの効果は?
バークのメリット・デメリットについて書いていきます。
メリット | デメリット |
生育がよくなる
雑草が生えない(初年度のみ) 乾燥に強くなる(露地植えはあまり関係なし) コガネムシの発生予防(効果は限定的) |
バークを入手、運搬、敷く手間がかかる(お金・時間がかかる)
徒長枝が発生しやすくなる サッカーが発生しやすく主軸枝が不明確になる 果実が水っぽくなる |
表を見れば、翌年以降バークの効果は薄れ、労力と手間が増える事がお分かり頂けるかと思います。
ここで重要なのは「生育が良い」=「農園管理が楽になる」事ではないという事です。
農家をやっているとどうしても時間効率を考えてしまいます。
剪定量の増加や、敷く手間を考えると・・・。
その他のメリットを差し引いても、バークを敷く事はおススメしません。
何よりもバークの影響で土壌水分量が多いからか果実が水っぽくなります。
高品質な果実を生産する事が目的であれば、尚更バークを敷くことはおススメしません。
ちなみに。
せらす果樹園ではバークを敷いていません。
植え付け時だけバークを敷く、という事をやっていましたが
現在では植え付け時から完全にバーク無しで栽培しています。
どういう時にバークを使うの?
ポット栽培のように土の量が限定(根域限定)されているのであれば、バークを敷く事は良い手段です。
特に夏場の乾燥やコガネムシの発生予防など
根の逃げ場がない場所での栽培であればバークの効果は大きいと思います。
まとめ
大事な事は、バークを撒くよりもしっかり土壌改良する事です。
ポット栽培や粘土質土壌に植えるのであれば(根域限定される場所)
バークを敷く事は非常に有効です。
つまり、バークは根域を増やす為に敷くべきなのです。
仮に露地栽培であってもバークを敷く場合は、初年度だけならOKだと思います。
翌年以降はバークを敷く必要はありません。
根域はいくらでもありますし、有機物なら勝手に堆積します。
時間やお金がかかる事はできるだけ避けてブルーベリーライフを楽しみましょう!
今回のキーワード
・バークがなくてもブルーベリー栽培はできる!
・バークより土壌改良をしっかりと!
・根域が制限されるような栽培方法では積極的に使ってみよう!
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