どうもこんにちは、せらすです。
もちろん、日々の観察も忘れてないよ!
仕方ないね!
さて。
ずいぶん暑くなってきましたね。
畑では日中の気温30度とか当たり前になってきました。
ブルーベリーの開花は、いくつかの品種を残して概ね終わったようです。
せらす果樹園の近況をお伝えしますね。
ブルーベリーの開花状況
この記事を書いている時点で、まだ花が残っている品種はコロンバスと
オンズローだけになりました。
写真はコロンバス。
残っているとはいえ、こんなもんです。
広島県平野部でのブルーベリーの開花時期は終わったという事で良いでしょう。
咲き始め (一番花) |
開花時期 始まり |
開花時期 終わり |
|
サファイア | 3/24 | 3/27 | 4/25 |
ミレニア | 3/25 | 4/4 | 4/27 |
スター | ↑ | 4/10 | ↑ |
レガシー | ↑ | ↑ | ↑ |
ニューハノーバー | 4/3 | 4/16 | ↑ |
ベッキーブルー | 4/6 | 4/22 | |
ブリジッタ | ↑ | 4/21 | 4/26 |
サウスムーン | ↑ | 4/20 | 4/27 |
エメラルド | 4/9 | 4/21 | ↑ |
クライマックス | ↑ | 4/23 | 4/30 |
ブライトウェル | 4/10 | 4/24 | 5/2 |
エリザベス | 4/15 | ↑ | 4/29 |
オースチン | 4/16 | 4/28 | 5/5 |
オンズロー | 4/17 | ↑ | 5/11 |
ディライト | ↑ | ↑ | 5/6 |
チャンドラー | 4/18 | ↑ | 4/30 |
オクラッカニー | 4/19 | 4/29 | 5/8 |
オザークブルー | 4/20 | ↑ | 5/5 |
コロンバス | 4/22 | ↑ | 5/13 |
(2017年 広島県平野部において)
果実の肥大状況
ハイブッシュの果実は現在、肥大停滞期を迎えているようです。
写真はミレニア。
顎片(がくへん)が脱落して、店頭でよく見かけるブルーベリーの果実に近づいています。
ちなみに顎片の脱落は全ての品種に発生するわけではありません。
スターなどは完熟果でも顎片が残りやすい品種です。
個人的には額片は食味が悪くなるので全ての品種で脱落して欲しいですが・・・。
草刈り作業
この時期になると草刈りがメインの作業になります。
放っておくと害虫が発生しやすくなったり、管理作業がしにくくなりますからね。
とはいえ、地面がむき出すような除草剤はお勧めしません。
適度に草むらを残しつつ、ブルーベリーに適した環境づくりをする事が大事です。
具体的に言うと「草があるけど、スネ下までの長さ」ぐらいが最適だと思っています。
ですので、
「背の高い草(特にイネ科・キク科)を刈って、背の低い草は残す」ような草刈りが大事です。
その為には、除草剤ではなく人力や機械で草刈りをする必要があるのです。
これを続けていけば、背の低い草が優位な状況になり、草刈りの手間は少なくてすみますし、
昆虫達の住みかを奪うことがないので生態系へのダメージも少なくて済みます。
除草剤を使っていると、使うたびに
「植生(しょくせい:その地域に生えている草の集団)」がリセットされてしまいます。
何も生えていない土地に一番最初に生えるのは必然的に
強靭で生命力・繁殖力が強い植物(イネ科・キク科)ばかりになってしまい、
草刈りの労力が大変になってしまいます。
草刈りついでにサッカーも刈ろう
あと、この時期になるとブルーベリーのサッカー(ひこばえ)がたくさん出てきます。
サッカー(ひこばえ)とは
幹から出る枝(シュート)ではなく、浅い地中を這う根や地下茎から発生する枝の事。
サッカーをそのままにしておくと養分が分散され、樹の成長が妨げられます。
・・・と、よく聞きますが「実際の所はどうなのか?」
という実験をやったことがあります。
結果は・・・。
- サッカーを育ててると主幹が太らなくなる
- 1本あたりの占有面積が増える
- 収量はあんまり変わらないような
ざっくりまとめるとこんな感じです。
営利栽培の上ではメリットはありませんでした。
というわけでサッカーは除去する事をおすすめします。
しかし・・・サッカーはとんでもないところに生えてきます。
2mの株間の丁度まんなかにサッカーが出てきました。
もうどっちの樹のサッカーか分かりませんw
サッカーはラビットアイに多く出てきます。
個人的なサッカーをたくさん出す品種ランキングは
1位:オクラッカニー(1枚目の写真)
2mぐらい離れた所に大量にサッカー出します。
2位:オースチン(2枚目の写真)
こちらも離れた所にたくさん出してきます。
3位:ブライトウェル・ベッキーブルー・クライマックス
たくさん出しますが、樹冠から離れた所にはあまり出しません。
・・・と思っています。
サッカーがたくさん出るのは根の展開力が強い、という事だと思いますので
悪いことではないのですが・・・。
株元のサッカーは剪定時に枝の更新に使えますが、
離れた所に生えたものはどうしようもありません。
放置しておくと「垣根」のようになってしまいますので
管理作業の邪魔にならないように草刈りのついでにカットしてあげてください。
その他の作業
防鳥ネットの準備もしています。
ツイッターにも載せましたが
防鳥ネットは自作しました。
張って数年経ちますが、まだ満足できる状態になっていませんw
特に昨年は害獣被害(タヌキ)がひどかったので
ネット下部にスチールフェンスを追加しました。
ネットだと破られたり、穴を掘って突破されます。
防鳥ネットは満足できる状態に改良できたら、ノウハウを公開しようと思います。
↓昨年撮影したタヌキに食害される様子。
動画中には「捕獲を考えています」と書いてありますが
今年はスチールフェンスでの防護をメインに、箱罠を仕掛けてみようと思います。
(ちゃんと1種猟銃狩猟免許・はこわな猟免許持っていますよ!)
終わりに
色々いっぺんにご紹介してすいません。
農繁期に更新が遅れてしまうのはご容赦くださいませ。
それでは今日はこの辺で。
バイバイ!