どうもこんにちは、せらすです。
暑い日が続いてますね。
畑の温度計は普通に25度前後を指しています。
先日引いた風邪も熱こそ収まりましたが、なかなか咳が収まりません。
好天続きで乾燥してますし、家では扇風機とか当たっていますしね・・・。
さて、せらす果樹園のブルーベリーは幼果の肥大が始まってきました。
今日は幼果と成長過程のステージ、そしてせらす果樹園のブルーベリーの近況について記事にしていきたいと思います。
ブルーベリーの果実の成長過程
写真はサザンハイブッシュ・サファイアです。
他にもスターやニューハノーバー、レガシー・サウスムーンなど、受粉が済んだいくつかの品種の子房が肥大してきました。
ブルーベリーの果実の成熟度は大きく分けて「3つの生育ステージ」があり、
さらに「着色に応じて6つのステージ」があります。
※着色ステージのはじまりは品種によって異なります。
(参考:ブルーベリー全書 P.177)
ブルーベリーは結実して完熟果になるまで2ヶ月程度かかります。
そして、その期間中に実の中ではさまざまな変化起きています。
- アントシアニンの増加
- 果糖・ブドウ糖の増加
- 有機酸の減少
- 果肉の増加
- 肉質の変化
どの項目にしても成熟につれて直線的に増減するわけではなく、
あるステージから突然発生したり、二次曲線的に増減します。
これらのステージは学術的に生理・形態を比較するために分類されていますので、一般的なブルーベリー栽培においては、これらの知識はあまり重要ではありません。
では何故、紹介したのかと言いますと、
アントシアニンや糖・酸・大きさ・柔らかさは
あるステージから突然発生したり、二次曲線的に増減する。
という事が大事だからです。
つまり、
収穫するタイミングが数日前後しただけで、大きく味が変わってしまう
という事です。
手元に良い写真がありませんが、完熟果の見分け方は
収穫シーズンが来たらまた紹介させていただきますね。
今日は、完熟果の見極めを誤ると大きく味が変わってしまう、という事を知っていただければと思います。
せらす果樹園のブルーベリーの状況
せらす果樹園の最晩生はラビットアイ:コロンバスです。
花は壷形です。既に訪花昆虫が来た痕がありますね。
開花時期は最晩生ですが、収穫時期はオンズローの前です。
ブライトウェル→オースチン→コロンバス→オクラッカニーの順番で収穫を迎えます。
昨今、温暖化の影響かわかりませんが、ブライトウェルが夏休みに収穫できなくなってきました。
現実的にはコロンバスあたりからが7月下旬の品種になってくると思います。
果実の評価ですが、味は悪くありません。少し独特な感じです。
(サウスムーンに似ているかも?)
果肉は少し固め、果柄痕は乾いていて出荷に向いています。
Lサイズの実がよく取れます。形は強めの扁平果です。
エメラルドのところにも書きましたが、
扁平果はサイズ/重量比が大きく、球形果実に比べて密度が大きくなります。
パックなどに詰める場合はご注意を。
いつもの表
咲き始め (一番花) |
開花時期 始まり |
開花時期 終わり |
|
サファイア | 3/24 | 3/27 | 4/25 |
ミレニア | 3/25 | 4/4 | |
スター | ↑ | 4/10 | |
レガシー | ↑ | ↑ | |
ニューハノーバー | 4/3 | 4/16 | |
ベッキーブルー | 4/6 | 4/22 | |
ブリジッタ | ↑ | 4/21 | |
サウスムーン | ↑ | 4/20 | |
エメラルド | 4/9 | 4/21 | |
クライマックス | ↑ | 4/23 | |
ブライトウェル | 4/10 | 4/24 | |
エリザベス | 4/15 | ↑ | |
オースチン | 4/16 | ||
オンズロー | 4/17 | ||
ディライト | ↑ | ||
チャンドラー | 4/18 | ||
オクラッカニー | 4/19 | ||
オザークブルー | 4/20 | ||
コロンバス | 4/22 | ||
ホトケノザ 3/14 タネツケクサ 3/14 ツクシ 3/21 オオイヌノフグリ 3/25 ムラサキサギゴケ 3/27 タンポポ 3/29 ヘビイチゴ 3/30 ノミノフスマ 330 カラスノエンドウ 3/30 スミレ(白)4/9 |
(2017年 広島県平野部において)
サファイアの開花はほぼ終わりました。
凍害の懸念もありましたが、概ね受粉結実したようです。
咲き始めと開花はじまりが逆転している品種もありますが
いっぺんに開花する品種もあれば、バラバラっと咲く品種もあって
それぞれの品種の特質のようです。
最後に
今日はブルーベリーの果実の成熟ステージについて記事にしてみました。
一般的なブルーベリー栽培ではこれらの知識はあまり重要ではありませんが、
完熟果の見極めが、味を大きく左右することは知っておいて頂きたいと思います。
それでは今日はこの辺で。
バイバイ!