どうもこんにちは、せらすです。
今日はブルーベリーの開花の状況と、花冠の形についてお話しますね。
花冠の形とは
簡単に言うと花の形ですね。
「ブルーベリー全書」(日本ブルーベリー協会編集 創森社 P.48参照)では4つの形が定義されています。
- 球形
- 釣鐘形
- 壷形
- 管状形
花の形自体は実のサイズや味などに影響はないのですが、「受粉のしやすさ」には影響あるようです。
ちなみに上記の写真は球形。
図で簡単に説明すると下のようになります。
多くのハイブッシュは球形~釣鐘型であり、訪花昆虫が採蜜しやすい形状になっています。
こちらはサファイア。
これに引きかえ、ラビットアイは壷型~管状形の花冠が多いです。
こちらはブライトウェル。(2016年の写真です)
こちらは昨日開花したベッキーブルー。
こういった花冠の形の受粉には、訪花昆虫が必須と言われています。
特にマルハナバチは口吻(舌)が長く、花を振動させるため(体が大きく重いので)、
花粉の媒介には最適と言われています。
マルハナバチとはこの子のこと。
日本には15種のマルハナバチがいます。
ミツバチと同じく、積極的に人を刺すことはありません。
刺激しなければ至って温和な働き者の昆虫です。
せらす果樹園のブルーベリーの開花状況
いくつかの品種で動きがありましたので紹介しますね。
ラビットアイ ベッキーブルー
2017年度のラビットアイの一番手はベッキーブルーになりました。
ベッキーブルーはLサイズの大玉ができますが、果柄痕(かへいこん)が湿っていて果肉が柔らかいので輸送には向きません。
果柄痕とは
果実と枝がくっついてた痕の事です。
品種によってはここが乾いていたり、湿っていたりします。
ここが湿っていると、輸送中に汁が出るのでよろしくありません。
もうひとつ、ベッキーブルーの致命的なのが食味にタネ感が強いところです。
この辺は好みがあると思うのですが、若干ジャリジャリしますね。
話を戻します。
ノーザンハイブッシュ ブリジッタ
ランのような綺麗なグラデーションですね。
お花見にはいいかもしれません。
味もサイズも申し分ないのですが(トップクラスではない)、いかんせん広島の気候には合ってないようで毎年少しずつ枯れていきます。
他にも優秀な品種はありますし、広島で無理して育てる理由はないかな~、と思っています。
リストラ候補のナンバーワンです。
サザンハイブッシュ サウスムーン
あまり丈夫なイメージではなかったのですが、なんだかんだで6年間少しずつ成長して大きくなった品種です。味はトップクラスと言っていいでしょう。
ニューハノーバーと並んでうちの主力品種となりました。
惜しむらくは根張りが弱い?こと。添え木や支柱がないと、高確率で倒伏します。
(品種自体が弱いわけではありません。倒伏しても成長していきます。)
せらす果樹園で添え木や支柱を立ててるのはこの品種だけです。
いつもの表
咲き始め (一番花) |
開花時期 始まり |
開花時期 終わり |
|
サファイア | 3/24 | 3/27 | |
ミレニア | 3/25 | 4/4 | |
スター | ↑ | ||
レガシー | ↑ | ||
ニューハノーバー | 4/3 | ||
ベッキーブルー | 4/6 | ||
ブリジッタ | ↑ | ||
サウスムーン | ↑ | ||
ホトケノザ 3/14 タネツケクサ 3/14 ツクシ 3/21 オオイヌノフグリ 3/25 ムラサキサギゴケ 3/27 タンポポ 3/29 ヘビイチゴ 3/30 ノミノフスマ 330 カラスノエンドウ 3/30 |
(2017年 広島県平野部において)
最後に
今日は花の形状と開花状況について記事にしてみました。
花の形も多様にあるので、結実率を品種特性だけでなく「形状」という側面から考えてみても面白いかもしれません。
それでは今日はこの辺で。
バイバイ!