せらす果樹園通信 Vol.42 復旧作業中




どうもこんにちは。

毎日暑いですね。「この猛暑は災害だ」と気象庁の会見でも言っていましたが、本当にその通りだと思います。皆様も体調管理にはくれぐれも注意してくださいませ。

さて、先日の水害から復旧作業を続けています。もちろん暑いので作業は朝と夕方だけなのですが・・・。大量の土砂とゴミが流れ込んだので、それらの撤去作業、破れたネットやフェンスの撤去作業を行っています。

災害の様子の記事はコチラ↓


で、復旧を開始した時はこんな状態でしたが・・・

10日ばかりかけてこんな状況になりました。

雨が全然降らないせいで砂埃が半端ありません。砂浜みたいになってます。

ネットに絡んだ漂流ゴミもくっついたままです。豪雨はイヤですがまとまった雨が降ってほしいところです。

ところでブルーベリーはどうなったのでしょうか?

水害からずっと観察をしているのですが、成長が止まった木はあるものの現時点では枯れた木はないようです。

サザンハイブッシュのニューハノーバー。まだ収穫を迎えてない若木ですが2次成長しているようです。

ラビットアイや一部のハイブッシュは2次成長を迎えています。しかし品種にもよりますが新芽は少し萎縮気味ですね。やはり生育は例年通りとはいかないようです。

そしてまるで成長が止まった品種もあります。

いつも通りの品種 新芽が萎縮気味の品種 成長が止まった品種
ラビットアイ全般 レガシー
ニューハノーバー
オザークブルー
フリッカー
エメラルド
ブリジッタ
チャンドラー
エリザベス
スター
サファイア
サウスムーン

「何」がこの差を作ってしまったかと言うと、やはり「根」の強さだと思います。酸性土壌&有機物に木の成長を大きく依存している品種では、いくら根が残っていても成長が妨げられてしまうのだと思います。

で、その有機物ですが今回の水害でほぼ流されてしまいました。

そして今回の水害では「氾濫した水源がハイブッシュ園に近い」ということもハイブッシュ全般の成長が鈍っている要因だと考えています。ラビットアイ園の方は水没していても比較的流れが緩かったので有機物の層が全部流されなかった事も考えられます。

堆積した有機物の層は何年もかけて植物が作ってきた土壌です。今回の水害でそれらが流されてしまったので、仮に設備が復旧したとしても今後のブルーベリーの生育はどうなるか検討もつきません。とりあえず来年までは様子をみる必要があると思います。

おまけ

運休が続いているJR山陽本線ですが復旧が進んでいます。被害が大きかった河内~本郷間の災害現場。予定では11月頃に再開できるようです。

それでは今日はこの辺で。

バイバイ!




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