シーズン目前。春までにやっておくべきブルーベリー4つの作業




こんにちは。せらすです。

もうすぐ3月ですね。ブルーベリーが休眠から目覚め1年のサイクルがはじまります。準備は抜かりなくできたでしょうか?今回は「春までにやるべき作業」というお題で記事を書いていきます。

肥料

肥料はブルーベリーの花芽・葉芽が動き出す頃に利かせるように施肥するのが基本です。
広島では例年3月半ばに花芽が動き出していましたから、緩行性肥料であれば2月終わり~3月頭、化成肥料であれば3月半ばぐらいに施肥をしていました。ですがこれはあくまで目安なので、前年度の生育サイクルからご自分の栽培地域に合った施肥時期を見極めて施肥してあげてくださいね。

植え替え・土壌作り

植え替え・土壌作りはブルーベリーの休眠期に行うのが鉄則です。暖かくなってブルーベリーが休眠から目覚めた後に土壌をいじると根を痛めてしまいます。気温の上昇に伴って地温も上がっていきます。植え替えや土壌づくりは春先までにおこなっておきましょう。
個人的には植え替えや土壌づくりは前年の晩秋に行っておくのがベストだと思っています。晩秋から春先まで少し時間があるので、ブルーベリーの苗が土壌に馴染むのに十分な時間がとれます。また、バークやマルチの追加などもできるだけ新芽が出てくる前に終わらせておいてください。3月半ばになると新しい根が伸長してきます。それまでに根域となる部分を決定しておいたほうが根の成長に有利です。

コラム:ブルーベリーの根の伸長
ブルーベリーの根の伸長は地温によって左右されるようです。根の伸長する地温範囲は地下15cmにおいて8~38度とされており、最も根が活発に伸長するのは地温14~18度とされています(ブルーベリー白書P.51、P.151より)。従ってマルチやグランドカバーをする際は夏期の地温を計測して、実際に生育している場所の地下15cm付近の地温が38度未満に抑えられているか確認すると、より効果のあるマルチができると思います。また、ポット栽培の場合はポットの色で用土の温度が大きく変わります。ポット内の温度が高すぎる場合はポットを遮光したりポットの色を変更してみたりしてください(地上部は遮光する必要はありません)。

剪定後の確認

上手く剪定できたと思っていても、見直してみれば使えない短果枝が残っていたりするものです。春先になれば花芽が膨らんでくるので確認しやすくなると思います。収穫できないような花芽を残していないか・樹形を乱すような枝が残ってないか、今一度確認してみてください。

剪定バサミの手入れ

剪定期間中は気を使って剪定バサミを使っていても春になるとほったらかし、という事はありませんか?翌シーズンもきちんと切れ味を維持できるように必ず手入れを行っておきましょう。

  1. ヤニを落とす
  2. 刃先を研ぐ
  3. 可動部に油を差す
  4. 油紙に包んできちんとしたケースにしまっておく

これだけでも買いなおす必要がなくなります。良い剪定バサミを使って長く愛用していきましょう。尚、剪定バサミをきちんと研ぐにはそれなりの砥石と経験がいります。自信がない方は製造元にお手入れサービスなどがないか確認してみてください。
ちなみに私はシャプトン社「刃の黒幕シリーズ」#1000、#2000、#5000の砥石を使って研いでいます。良い剪定バサミは、硬くて粘る良い鋼材を使っていますのでセラミック砥石がいいです。安い砥石だと研ぐのに時間がかかりますし砥石自体の磨耗も激しいです。油は椿油がおすすめです。剪定バサミを収納するケースはレザーケースを使うと油分がケースに浸透して次の剪定シーズンまでさびにくくなると思います。お試しください。

まとめ

  • 春先は施肥のシーズン。風土と使う肥料に合わせて施肥をしていく。
  • 土壌改良は春先までに行う。
  • バークやマルチの敷設もできるだけ春先までに。
  • 秋~冬に使った道具のメンテナンスをして翌シーズンに備えておく。

最後に

もうすぐブルーベリーの開花がはじまります。心置きなく開花を楽しめるように入念な準備と後片付けをしておきましょう。
それでは今日はこの辺で。

バイバイ!