みなさんこんにちは、せらすです。
連休も始まりましたが、農家にそんなもんはありませんw
ここんとこは草刈りに追われる日々です。
せらす果樹園では、多くのブルーベリーの受粉が終わり幼果が肥大し始めました。
今日はそのあたりを記事にしてみたいと思います。
幼果の肥大状況
定点観測ではないので厳密な比較はできませんが、幼果の肥大状況が分かると思います。
わずか1週間で倍近いサイズに肥大しています。
今の時期はこの図で言うところの①幼果期にあたります。
ブルーベリーの果実は①幼果期と③最大肥大期に大きく成長します。
この期間の長さは品種によってまちまちですが、概ね
①幼果期:受粉から約1ヶ月の期間
②肥大停滞期:受粉から約1~2ヶ月の期間
③最大肥大期:最後の3週間ぐらい
となるようです。
前回もお話しましたが、ブルーベリーの果実の様々なパラメータは直線的ではなく複雑な軌跡で増減します。
5月下旬から6月初旬にかけて果実の肥大が止まったかのように見えますが、それはブルーベリーの生理現象であって、調子を崩したとかではないのでご注意ください。
せらす果樹園のブルーベリー開花状況
せらす果樹園のブルーベリーは全て開花しました。
試験栽培している品種も含めて全て開花しております。
※試験栽培は主に大関ナーセリーさんの新品種を栽培しています。
ファーシング、オーロラ、ケストラル、プリマドンナ、ガップトン、デキシーブルー、スージーブルーなど。
まだ公表できるほどデータも評価も定まっていません。ご了承ください。
栽培品種の中ではコロンバスが最晩生なのですが、
ほぼ同時期に咲く最晩生でラビットアイのマルという品種があります。
こちらは過去に試験栽培をしていて運良く?せらす果樹園に埋まったままになっています。
なぜ栽培品種になれなかったのかと言うと
①枝が暴れまくって剪定の手間がかかる
②果実の味が独特(ハーブぽい?好みが分かれると思う)
③夏休み品種はこれ以上いらない(オンズロー・コロンバス・オクラッカニーがある)
といった理由で本採用は見送りました。
ですが、これだけの花の数なので受粉木にはいいだろう、という事で数本残しています。
出荷はしてないのですが自分用に食べてます。
味見したい方は盆頃にお越しくださいw
みんな期待せずに来てね!
いつもの表
咲き始め (一番花) |
開花時期 始まり |
開花時期 終わり |
|
サファイア | 3/24 | 3/27 | 4/25 |
ミレニア | 3/25 | 4/4 | 4/27 |
スター | ↑ | 4/10 | ↑ |
レガシー | ↑ | ↑ | ↑ |
ニューハノーバー | 4/3 | 4/16 | ↑ |
ベッキーブルー | 4/6 | 4/22 | |
ブリジッタ | ↑ | 4/21 | 4/26 |
サウスムーン | ↑ | 4/20 | 4/27 |
エメラルド | 4/9 | 4/21 | ↑ |
クライマックス | ↑ | 4/23 | |
ブライトウェル | 4/10 | 4/24 | |
エリザベス | 4/15 | ↑ | |
オースチン | 4/16 | ||
オンズロー | 4/17 | ||
ディライト | ↑ | ||
チャンドラー | 4/18 | ||
オクラッカニー | 4/19 | ||
オザークブルー | 4/20 | ||
コロンバス | 4/22 | ||
ホトケノザ 3/14 タネツケクサ 3/14 ツクシ 3/21 オオイヌノフグリ 3/25 ムラサキサギゴケ 3/27 タンポポ 3/29 ヘビイチゴ 3/30 ノミノフスマ 330 カラスノエンドウ 3/30 スミレ(白)4/9 |
(2017年 広島県平野部において)
最後に
いかがでしたか?
この時期はブルーベリーの状況が毎日変化し、観察が楽しくなってきます。
反面、正しい知識がないとちょっとした変化で右往左往してしまいます。
そんな事にならないように、皆様にこのブログを通してブルーベリーの事を色々伝えられたらな、と思っています。
それでは今日はこの辺で。
バイバイ!