どうもこんにちは。
予定がないシングル暇人にとって拷問のような連休もようやく終わりましたね!
来年こそは予定で埋めてやります(希望
・・・さて。
先日、単管パイプを使った小型防鳥ネットの作成を紹介したのですが、今回は別案の紹介をします。
連休の後半はこんなものを作っておりました。
できるだけ安く、省労力で防鳥ネットを作れないかと模索した結果、ビニールハウス資材を使ってみることにしました。
今回作ったのは幅2.3m×高さ1.9m×長さ20mのサイズです。
しかし長さが違うのでこのままでは比較しにくいですね。
ですので前回紹介した「長さ11mの防鳥ネット」を作成したものとして、色々比較してみたいと思います。
(前回の記事:せらす果樹園通信 Vol.37 小型防鳥ネットの作成)
今回の記事では「単管=Φ48.6単管パイプ」「ビニールパイプ資材のパイプ=Φ19パイプ」として扱っています。
かかった費用
ビニールパイプ資材を使った場合。
名称 | 単価 | 個数 | 小計 | 購入先 |
脚用直管(1.41m) | 192 | 22 | 4224 | ナフコ |
広巾アーチパイプS | 192 | 11 | 2112 | ナフコ |
広巾アーチパイプ | 192 | 11 | 2112 | ナフコ |
横通し直管(5.5m) | 578 | 6 | 3468 | コメリ |
端末フック(19mm用2個入り) | 298 | 3 | 894 | コメリ |
クロスバンド(19×19mm10個入り) | 248 | 3 | 744 | ナフコ |
小物類 | 1000 | 1 | 1000 | コメリ |
合計 | 14554 |
これは基礎部分(上の写真と同じ状態)だけの値段です。
防風ネットや防獣フェンスなどの値段は省いています。
前回の単管を使ったものと比べてみましょう。
名称 | 単価 | 個数 | 小計 | 購入先 |
単管パイプ(四隅:3.0m) | 1250 | 4 | 5000 | コメリ |
単管パイプ(2.5m) | 1080 | 4 | 4320 | コメリ |
単管キャップ | 310 | 8 | 2410 | 楽天市場 |
エスター線(#12:1000m) | 6642 | 1 | 6642 | オーシャン貿易 |
リングクランプ | 520 | 2 | 1040 | 楽天市場 |
小物類(結束バンド・針金など) | 1000 | 1 | 1000 | コメリ |
合計 | 20412 |
こちらも基礎部分だけの値段にしてみました。
ぱっと比べると単管パイプの方がお値段が高くなっていますが、これはエスター線の影響です。
正直1000mも要りませんよね。
安価なロープやビニール皮膜針金、ステンレス線などに置き換えればもっと安くすむと思います。
とはいえ、正直なところ価格面では大した違いがありません。
では何が違うのでしょうか?
規格モノは作るのもメンテも簡単
規格モノは補修部品も手に入りやすいし、修理も簡単。
これがビニールパイプ資材を使う一番のメリットかと思います。
防風ネットだってパッカーで簡単に止めれますし、通販なんか利用しなくても近所のホムセンなどで部品も簡単に調達できます。
これはかなりデカいです。
単管パイプ自体も規格品ではあるのですが、そもそも農業を前提に作られたものではありませんので(本来は工事現場の足場や仮設に使われる資材です)、防鳥ネットの資材として使うには、ある程度オリジナルな部分が出てきます。
その分、自由に設計できるのですが、単管パイプを使った防鳥ネットはいわゆる「一品モノ」となってしまうので、作った本人しか構造が分かりませんし、安全性や耐久性も自分で考えていかないといけません。
というわけで初心者が初めて作る防鳥ネットには難しい事を考えなくて済む、ビニールパイプ資材を利用するのもアリだと思っています。
ただし、設計の自由度は低い
ビニールパイプ資材は農業用品として作られたものですが、規格モノなので拡張や工夫などにおいて設計の自由度は低いと思います。
どういう事かと言いますと、今回は幅2.3mで作っていますがブルーベリー栽培には若干狭いです。もう少し幅がほしいのですが、2.5m幅や3.0m幅のビニールパイプ資材は近所のホムセンでは売っていませんでした。
個人的にはブルーベリーの防鳥ネットとしては前回作った1列幅2.5mが最低ラインだと思います。幅2.5mでも木の横を通り抜けるにはギリギリです。ラビットアイなら幅3mは欲しいところ。
これは規格モノの宿命なのですが、ビニールパイプ資材で防鳥ネットを作成する場合、設計者の細かい意図を反映させるのは難しいという事です。もちろん、切った貼ったすれば微調整もできるのですが、それだったら初めから単管で作ったほうが話は早いのです。
既存のものを無加工で利用できるのが規格モノの特権なので、そこは崩したくないですね。
と、いうわけで自由に設計したいのであれば単管を利用するのがおすすめです。
単管パイプは埋設が大変
防鳥ネットを作る上で何が一番大変か。
個人的には「いかに大地と強固に接続するか」という事になると思います。
どうやって地面に埋めるか。
私は重機を使って単管を埋めましたが、地面を1m掘るのはすごく大変です。 地中に石とか何もなければハンマーなどを使って打ち込めばいいのですが、それにしたってすごく大変なのです。
3mの単管をハンマーで1m埋めるということは、まず自分の胸元を3mの高さにしないと打ちこめません。
それだけでも危ない作業なのに、地中に石があってそれ以上打ち込めない状況になったら徒労感が半端ないです。面倒になって、「切って高さをあわせてやろうかな・・・」と考えたりもしてしまいます。
(切ったらダメですよwちゃんと埋めてください)
しかし、ビニールハウス資材の埋め込み用の直管は1.4mしかないので打ち込みも難しくありません(アーチ部分は別パーツになっています)。部品も軽量で作業性がいいです。
1~1.5mぐらいの単管を地面に打ち込んで、そこから上を別パーツにすれば打ち込みの労力は減りますが、その場合は「継ぎ手の接続強度」の問題から力のかかる場所には使用できません。私も色んな農園さんを見に行きましたが、四隅の単管や、垂直に立ててある単管を継ぎ手で延長しているのは見たことがありません。
ちなみにビニールハウス資材のパイプですが、継ぎ手加工(スエッジ加工)されているものは単一パイプと同程度の強度があるようです。
それでも防鳥ネット棚は単管がよく利用されている
初心者が小型の防鳥ネットを作るにあたって、ビニールパイプ資材を利用する事は費用や労力の面から考えて、非常に有効な案です。しかし、実際問題として防鳥ネットは単管で作られている事が多いです。
なぜかと言うと、「大きな防鳥ネットを作る時に設計しやすく、費用や土地を節約しやすいから」です。
今回のような1列11mの防鳥ネット棚のコストはビニールパイプ資材を使った方が安くつきます。
しかし、防鳥ネットを大きくしていって2列、3列と増やしていった場合は単管を利用した方が安くなります。
ビニールパイプ資材は列の数だけ倍々に資材の費用がかかりますからね。
また、資材を埋没する為のスペースも少なくてすみます。
2列分の防鳥ネット作成にかかる費用の概算
・単管の場合(幅6m×長さ11m×高さ2m)
名称 | 単価 | 個数 | 小計 |
単管パイプ(四隅:3.0m) | 1250 | 4 | 5000 |
単管パイプ(2.5m) | 1080 | 6 | 6480 |
単管キャップ | 310 | 10 | 3100 |
エスター線(#12:1000m) | 6642 | 1 | 6642 |
リングクランプ | 520 | 2 | 1040 |
小物類(結束バンド・針金など) | 1000 | 1 | 1000 |
合計 | 23262 |
・ビニールパイプ資材の場合(幅2.3m×長さ11m×高さ1.9mを2棟)
名称 | 単価 | 個数 | 小計 |
脚用直管(1.41m) | 192 | 44 | 8448 |
広巾アーチパイプS | 192 | 22 | 4224 |
広巾アーチパイプ | 192 | 22 | 4224 |
横通し直管(5.5m) | 578 | 12 | 6936 |
端末フック(19mm用2個入り) | 298 | 6 | 1788 |
クロスバンド(19×19mm10個入り) | 248 | 6 | 1488 |
小物類 | 1000 | 1 | 1000 |
合計 | 28108 |
冒頭に紹介した小型防鳥ネット作成の時に比べて費用が逆転していますね。防鳥ネットが大きくなればなるほど単管パイプの方が安くなっていきます。もちろん、単管を利用して広くした場合も強度の事を考えて、随時補強していかないといけません。ですのであくまで概算という事でお願いします。
まとめ
結局のところ、どっちで作成するのがいいのか?
という事でメリット・デメリットを表にまとめてみました。
単管 | ビニールパイプ資材 | |
メリット | ・設計が自由で拡張しやすい ・風土や環境に合わせて工夫を取り入れやすい ・資材の占有面積が少なくすむ |
・組み立てやすい ・近所のJAやホムセンなどで部品が手に入る ・規格モノで補修しやすい |
デメリット | ・専用品ではないので、事前に綿密な計画と工夫が必要 ・通販でないと必要な資材が手に入らない事もある ・単管を打ち込む労力が大変 ・小型な防鳥ネットを作る時は高くつく |
・列を増やすと資材の占有面積が増える ・規格モノなので設計自由度は低い ・大きな防鳥ネットを作る時は高くつく |
さらにまとめると・・・。
・初心者や小規模の防鳥ネットの場合
→既存品を利用した安くて作りやすいビニールパイプ資材を利用する
・細かな工夫を取り入れたり、大規模の防鳥ネットを利用する場合
→設計自由度が高く拡張しやすい単管を利用する
という事になろうかと思います。
最後に
今回ご紹介したのはあくまで私の経験と感想を踏まえた一例です。
これからの収穫シーズンに向けて皆様のブルーベリー畑に合わせた防鳥ネットを作ってみてくださいね。
それでは今日はこの辺で。
バイバイ!
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